女性ロールモデルインタビュー

株式会社アプリシエイト

事業部長 森 芳子さん

プロフィール・経歴

2011年の㈱アプリシエイト創設のタイミングで入社。
入社から数年はメーカーへ常駐し、システムの試験を担当。その後本社へ戻り、自社製品の企画、販売へ従事。管理職に昇格し、今年から現職であるソリューション事業部の事業部長に就任。

職員全員が自社で働けるITメーカーを目指して!

 私は現在、本社で自社製品の販売を担当しています。弊社には、約100名近くの社員がいますが、その多くはメーカーに常駐して働いており、自社に勤務している社員は20名ぐらいです。私も、入社当初はメーカーに常駐して、システムの試験を行う業務を担当していました。その頃から、自社に戻って社員同士、隣の席で一緒に仕事をしたいという思いを強く持っていました。
 そんななか、弊社では中小企業が業務の見える化、効率化を図るためのシステムとして、初の自社製品を製作し、ITメーカーとしての第一歩を踏み出すことになりました。
 当初は、私を含め2名で始まりました。ゼロからのスタートで、試行錯誤の連続でした。テレアポ営業や、ビジネスマッチング、色んな方に相談し、協力・支援していただきながら、少しずつ製品の販路を広げてきました。
 今では「ITメーカーになる」という夢を抱き、自社製品の開発に全力で取り組んでいます。

一人でも多くの社員が自社で働けることがミッション

 今年に入り、本格的に製品が販売できるようになり、ソリューション事業部にも社員を増員することができました。一人でも多くの社員が自社に戻り一緒に働けることが自分の成すべき最大のミッションだと思っています。販売目標を目標値とすると同時に、何名の社員が自社に戻ることができるか、これを自分のモチベーションにしています。
 管理職になって、もちろん責任の重さは以前より大きくなったと感じていますが、逆に言えば、その責任の重さが、自分の成長の糧になっていると感じています。

「頼まれごとは試されごと」という気持ちで管理職へチャレンジ

グループメンバーの皆様と森様

 もともと、管理職を目指してきたわけではなく、自分が管理職に向いていると思ったこともありませんでした。葛藤やプレッシャーもありましたが、弊社には、失敗を恐れず挑戦させてくれるような企業風土があるお蔭もあり、「頼まれごとは試されごと」という気持ちをもって引き受けました。
 弊社は「人としての正しさ」を社員に求める会社です。人と人の繋がりや他人への思いやりを大切にしています。社内では人間力を高める人財教育の時間も多く取り入れています。自分を高めようとしている仲間が多く、お互いに高めあいながら成長ができる。こういう教育や仲間があるからこそ、壁や、悩みや、困難にぶつかった時も、乗り越えてこれたのかなと感じています。
 また、弊社では、「グループマップ」というものを作成していて、毎週必ず部下であるメンバーのことを考える時間を作り、元気が無いとか悩んでそうとか各メンバーの状況をしっかりと汲み取り、メンバーをフォローしていく仕組みがあります。
 こういった社内教育や取組の背景には、理念である大家族主義という考え方があり、仲間や上司のお蔭で今の自分があります。会社から与えてもらった事を、今後は私自身が与える側になれるように、より一層、磨きをかけていきたいと思います。

管理職を目指そうとしている女性職員へ

 管理職にとって、リーダーシップは大切ですが、メンバーが「あの人のためなら」という内発的動機で行動するためには、リーダーがもっている「使命感」や「人間的魅力」「思いやり」などがその力になるんだと思います。技術力ももちろん大事ですが、人間的に尊敬できる人ということが大事だと思いますし、私もそういうリーダーを目指したいと思います。
(2022年12月取材)