女性ロールモデルインタビュー

株式会社常陽銀行

新治リテールステーション支店長 飯泉 昌子さん

プロフィール・経歴

 1995年入行、住宅ローンなどの個人向けの融資業務に9年間従事した後、資産運用の相談窓口など店頭業務を8年間担当。2人の子どもを育てながら、管理職として、店頭業務の統括、支店長代理、副支店長を歴任。2021年7月より、新治リテールステーションの支店長として活躍中。

家族の応援が管理職への挑戦のひと押しに

 私は、お客さまと接する仕事に興味があって銀行に入行し、当初は主に内部事務を担当、その後、資産運用相談や住宅ローン等を担当して、お客さまとの接点が徐々に増えていきました。入行10年目には人事制度が改定となり、管理職登用のないコースで入行した私が、管理職を目指せるコースに移行しました。
 お客さまと接する楽しさや面白さ、責任のある仕事のやりがいを感じ始めていたころでしたので、管理職に挑戦してみたいと思いました。家庭との両立の不安は大きくありましたが不安よりも挑戦したいという気持ちとさらに幅広い経験を積んでみたいという思いの方が強かったと思います。挑戦してみたいと家族に相談したところ、快く背中を押してもらえたことも心強かったです。
 子どもが幼い頃は、保育園の送迎や急に熱を出したときなど、夫と交代で休暇を取得したり、同居している夫の両親に協力してもらいました。急な休みで、お客さまや周りの行員に迷惑をかけないよう、スケジュールの共有や書類の事前準備など、私自身も仕事のやり方を工夫して両立させてきました。

私の原動力~チームでの達成感~

 私が初めて管理職になったのは、入行16年目に店頭チーム長になったタイミングです。自分の担当業務を持ちながら、20名ぐらいの行員のマネジメントを行う職場でしたので、不安はありました。自分の仕事をしながら部下の指導をするのは大変で、最初はバランスを保つのが難しかったのですが、1年経った頃に徐々にペースがつかめてきて、自分の役割が見えてきました。実際に経験してみることで見えてくることがたくさんある、ということがわかりました。
 仕事で悩んだ時には、一人で考えるというよりは、チーム全体に意向を共有して、チームの方向性を明確にしていく形で進めています。
 管理職になるとポジションによって役割が違いますし、役職に応じて責任が増すプレッシャーはありますが、お客さまからの感謝の言葉やみんなで目標を成し遂げた時の達成感はそれを上回っていますので、そこが私の原動力になっているのだと思います。
 仕事をする上で心がけているのは、行員一人ひとりの意見をよく聞くということです。行員が考えていることを理解し良いアドバイスや提案が出来るように、朝の挨拶時に表情などを見るようにもしています。行員の話を聞き意思疎通を図るということは、店舗の規模にかかわらず大切なことだと思っています。
 また、最近ゴルフを始めましたが、お客さまとの話題が増えたほか、弊行の役員や他の支店の支店長と一緒に行ったりすることで、情報交換が出来たり悩み事を相談したりと、仕事にもプライベートにも広がりが出て、自分に合う趣味が見つかってうれしく感じています。

さらに仕事の幅を広げるため日々勉強中!

 従来は、銀行の業務といえば、預金・為替・融資が中心でしたが、今は世の中の動きが速く、お客さまの悩み事やお困りごとが多様化しています。高齢化社会への対応やDX(デジタル・トランスフォーメーション)など、お客さまにさまざまなご提案をするために、私たちも知識を常にアップデートしていく必要があります。
 銀行の仕事をしていると、社会情勢に敏感になりますし、いろいろ勉強しますので、そういうところが私の人生の刺激になっていると思っています。
 また、私はまだまだ足りない経験があるので現在も勉強中です。私は、これまで個人向け融資や資産運用などを担当してきて法人営業の経験がなかったので、今年の10月から、法人向けの業務を習得する研修を受けています。新しいことにチャレンジすることは視野が広がり、行動の変化にもつながると考えています。プレッシャーを前向きの力に変えて、さらに仕事の幅を広げていきたいと思います。

管理職を目指そうとしている女性職員へ一言

 私もそうでしたが、管理職になる時は誰もが不安でいっぱいだと思います。でも、適度なプレッシャーや不安は自分を成長させてくれるもので、働いていくうえで、必要なものだと思います。あまり考え込まずに、機会があれば、ぜひ挑戦してみてください!
(2022年12月取材)