営業部長 小口 いづみさん
プロフィール・経歴
私は入社後5年で育児休業を1年間取得することとなり、復帰のタイミングで社長から「営業部に異動して新しく立ち上げる事業にチャレンジしないか」との話をいただきました。
総務部門は残業もあったので、仕事と家庭の両立を考えて社長が異動を提案してくれたのだと感じ、営業部への異動を受けることにしました。
新しく立ち上げた部門は、これまで取引を行ってきた「飲食店」では無く、カーディーラーや住宅メーカーなどの「法人」を対象にした全く新しいもので、製造工程やおしぼりの種類なども法人専用のものを準備するなど、毎日手探り状態で大変でしたが、やりがいも充分にありました。
初めて自分の力で契約をとれた時のことは今思い返してもうれしいです。
この時は、充実していた半面、とても忙しかったのですが、周りの同僚のサポートもあり、毎日ほぼ定時に退勤することができました。
ある年の年度末に、十数店舗契約をいただいていたお客様から紙のおしぼりに切り替えたいと話がありました。そのお客様からの発注は、次年度の予算にも組み込んでいたので、その穴埋めをどうしようかと悩んでいた時に開催された、「社内の女性プロジェクトチーム」の会議の中で、女性が喜ぶ他社にはないおしぼりを作ってみたらとの話があがり、リサーチを始めることとしました。
タオルの品質を上げるため、有名タオルブランドと交渉し、条件が折り合わず、1度はお断りをされてしまいましたが、粘り強く何回も何回も交渉を重ね、商品化をご承諾いただきました。
その後、当社のデザイナーとデザインを考え、おしぼりを手に取った時にハートが見えるようなデザインにするなど、様々な工夫を凝らして製作しました。もうすぐ完成という時になって、自分達としては自信がある商品でも、お客様に受け入れてもらえるか不安になり、数カ月悩みましたが、心を決めて、販売に踏み切りました。今ではこの商品が、当社の一番の売り上げ商品となっています。
今後も、新しい商品の開発にチャレンジをしながら、会社と一緒に成長していけるように頑張っていきたいと思います。
管理職への昇進の話をいただいたのは、今から4年前でした。社長から営業部での実績もあるし、会社全体として女性の活躍を推進したいので、管理職にならないかとお声掛けをいただきました。
家庭の方は、上の子が中学生、下の子が小学生という状況で、家族で相談した結果、今のタイミングじゃなくても良いだろうという結論となり、1度お断りさせていただきました。お断りをした時に、社長から、これから働きやすい環境も整えていくからもう一度考えてみて欲しいと再度お話をいただき、夫からも応援するからやってみたらと言ってもらいお引き受けしました。
管理職に昇格してから、最初は退勤するのが遅くなってしまうこともありましたが、当時同じ部長だった女性が「定時で帰る管理職がいてもいいじゃない」と言ってくれたことで気持ちが軽くなりました。また、夫が家事・育児から学校行事まで積極的に参加してくれたり、近くに住んでいる夫の両親が子どもの送迎をしてくれるなど、今、私が管理職を務められているのは、家族のサポートが一番大きいと今でも感じています。