株式会社MVサービス
代表取締役 松橋 裕子さん
プロフィール・経歴
母がテニス好きだった影響で、幼少期からテニスを習い始めました。私は人に教えることが好きで、中学生の頃からテニスコーチを志していました。テニスを通じて人間関係やチームワークの大切さを学び、それが後の人脈づくりにもつながっていると感じています。
大きな転機は、25歳の時に静岡県代表として出場した朝日(全国)レディーステニス大会で準優勝したことです。その大会での活躍を見ていた人物から声をかけられ、アメリカ・ニューヨークで駐在員向けのテニススクールにコーチ兼マネージャーとして招かれることになりました。約2年半の滞在中、時間の使い方や働き方、投資、リタイアの概念など、多くのことを学びました。
帰国後は、結婚・出産を機に茨城へ移住し、知り合いのいない環境でゼロからのスタートとなりました。一時専業主婦となりましたが、自閉症の息子を育てながら保険の営業や農家の手伝い、行政書士補助者などを経験していく中で人脈を広げ、テニスコーチも再開しました。テニスの生徒の紹介でビルのオーナーとつながり、そのビルを拠点に水戸市で初めてのシェアオフィス(株式会社MVサービス)を立ち上げました。現在は会議室やセミナールームの貸し出しも行っています。
この事業を始めたきっかけは、多くの人と出会い、「人」という財産を子どもたちにも残せると考えたからです。最初は、学びのある人を招いてセミナールームでイベントを企画・運営し、シェアオフィスの存在を広めることからスタートしました。イベントの企画からPR・集客まで一人で行い、広告費は一切かけずSNSのみで運営していました。
「ワーク」だけでなく「ライフ」全体を見て、自分らしい働き方を選んでほしいです。自分の長所を生かせる環境で働いているかどうかが大切だと思います。自閉症の息子は、得意な粘土で作品を作り、保育園で子どもたちに教える仕事をしていますが、それはまさに彼にとって望む場所であり、彼の長所を求められている環境だと思います。
また、時には人に頼り、解決策は一つではなく無限にあることを忘れないでほしいです。私は「この人はこういうことができる」と長所を見つけるのが得意で、適材適所、その都度共感できる仲間とともに「プロジェクトチーム」を作りながら働くことが自分に合ったスタイルだと感じています。人それぞれに合ったチームがあり、それは一つではなく、ゼロから作ることもできると思います。そうして視野を広げることで、新たな可能性が生まれるはずです。
私のモットーは「遊ぶように働き、旅するように生きる」。
仕事はただの義務ではなく、ワクワクしながら夢中になれるもの。
遊ぶように働けば、努力は苦労ではなく楽しみに変わる。
人生は一度きり。
決まった道を歩くだけでなく、旅をするように生きよう。
新しい景色、新しい出会い、新しい自分を見つけながら、心の赴くままに進む。
自分らしい一歩を踏み出そう。