女性ロールモデルインタビュー

株式会社三富子ケース

製造部 ファクトリーマネージャー     平井 京子さん

プロフィール・経歴

2014年(株)三富子ケースに入社。パートとして約4年働いたのちに正社員となり、2019年からファクトリーマネージャーとして製造全体の進行管理を担う。

パートから正社員、ファクトリーマネージャーへのキャリアアップ

 入社前は別の会社でパートとして働いており、パートの合間で何かできないかと探していた時に、内職の求人を見つけました。初めに電話した時は既に求人は埋まっていたのですが、その後もここで働きたいという気持ちがあり、数年後にもう一度電話して、パートとして働き始めました。それが10年前のことです。
 入社してからはケースづくりの工程でいう仕上げの部分をメインで担当していました。元々ものづくりが好きだったというところで、自分に合っている仕事だと思いました。
 正社員として働き始めたのは4年目からですが、その翌年、社長からファクトリーマネージャーへの指名がありました。アパレルで店長をしていた経験もあり、社長からの打診も自然に受けられました。役割としては工場長のような形で、作業の進行管理・納期管理等を行いながら、製造作業にも引き続き携わっています。

全国から来る発注の進行管理を担う

 会社には、中に納める品物に合わせたオーダーメイドのケースの発注が、東京を中心に全国から来ます。ケースを木材で作る作業、ケースに合わせて生地を貼る作業、ケースの内装を仕上げ、そして全体の完成品の確認の作業をそれぞれ分担してやっています。
 ケースの種類は木材、鉄板、紙などで、今は様々な機械も導入しており、ケースの中にトロフィーなどを入れる時にトロフィーがぴったりと合う土台を作る作業をカッティングプロッターで、担当者が行っております。
 正確な曲線で素晴らしい土台を機械で作り、手作業と機械化を融合させてケースを作っています。他にも機械があり、少しずつ新しい進化を出していけるのが楽しみですね。
 こういったアイテム発注の際に来る指示書を見ながら、納期管理を行うのがファクトリーマネージャーの仕事です。材料がいつ届いて、内職さんにどのように出して、内職さんから戻り、いつから作業が取り掛かれるか?段取りを立ててどう工程を動かしていいくか?とか考えながら作業を進めています。
 急遽、急ぎで出荷してほしいケースの部材つくりを内職さんに出せず、自分で作業する時もあったし、千個単位の発注で仕様が変更になり、すべて作り直しという経験もしました。
 そういった苦しさも乗り越えて、みんなで頑張って無事に納期通りに納められた時は嬉しいですし、その積み重ねが自分の自信に繋がっていると思います。

周囲の支えによって、仕事と家庭の両立を

 入社から指導してくれたベテランの先輩には作業効率のコツを教わりました。何度も作業を繰り返しやっていくうちに、先輩の言っていたことが、ひしひしと今になって痛感します。
 最近は介護等の都合でお休みをもらうことも出てきましたが、社長も介護や子育てなど、何かあったときはなんでも相談に乗ってくれます。社員の話を尊重してくれる人だから、今でもやっていけるのかなと思います。
 会社の皆さんや家族の力を借りながら、頑張っています。

管理職を目指そうとしている女性へのメッセージ

何事も楽しんでチャレンジしてみることがオススメです。何か絶対に答えがでる!!!と思います(笑)
(2024年10月取材)