代表取締役 仁衡 琢磨さん
代表者 職名 |
代表取締役 仁衡 琢磨 | 事業内容 | コンピュータ・ソフトウェア・システムの設計、開発、運用、コンサルティング |
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所在地 | つくば市千現2-1-6 つくば研究支援センターCB10 |
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業種 | 情報通信業 | 従業員数 | 27名 |
URL | https://www.penguins.co.jp |
かつて、IT業界はブラックで当たり前という風潮があり、私自身も月200時間以上残業するような働き方をしていましたが、そのような働き方が続くはずがないと常々疑問を持っていました。社長になった時から、社員には自分のような働き方はさせたくないと変えるきっかけを探していたとき、東日本大震災が発生したのでした。震災の影響により仕事の発注が減少するなど大変なことも多くありましたが、ピンチはチャンスと考え、働き方改革に着手しました。
まずは、不要な残業をなくすことから着手。必要ない残業をして残業代を稼ぐいわゆる「生活残業」をしなくても生活に困らず安心して働けるように、職種や職級ごとに一定時間の固定残業手当が含まれる職能手当を支給することにしました。この手当を支給するには、研究機関や大学からの発注が少ない4月から7月の期間にも売り上げが上がるような仕組みを作らなければなりませんでした。そのため、その期間に発注してくれる新たな顧客を増やしたり、自社製品の開発を行う期間に充てたりなど様々に工夫をし、苦労もありましたが、何とか新制度を軌道に乗せました。
総務部は、攻めてもなくて、熱くもないのが普通かと思いますが、「どうやったら会社が良くなるか」、「どうやったら働きやすくなるか」など、考えればいくらでもやれることはあるはず。そのように熱く考える総務部にしたくて、「攻める総務部」というキャッチフレーズを考え、総務部員と一緒に様々な取り組みを始めました。
総務部では、社員第一の会社を目指して、新たな制度づくりに取り組んでいます。
ここ数年、社員のための制度をたくさん作ってきましたが、今年も、社員がたとえ病気になっても会社に復帰してもらいたいという想いで、会社として社員のために保険への加入をしたり、育児中のため短時間勤務で働く社員に寄り添いたいとの考えで基本給にプラスで支給したりするなど新たな制度を創設しました。
新たな制度を導入する際には、会社を良くしていくために利用してほしいという気持ちを伝えるため、制度の趣旨や導入への思いを私の口から社員へ伝える機会を設けるようにしています。
社会の変化が著しい時代ですが、どんな状況下であれプライベートを大切にしながら自分なりの働き方をデザインできる会社でありたいと思っています。これからも社員の皆が、そして次の世代が安心して働ける職場環境づくりを進めていきたいです。
これまで、10年あまりをかけていろいろな取組を行ってきましたが、目的は制度を作ることではなく、社員が働きやすい環境を作るということです。
各々が個人事業主のようなスタイルになりがちなIT業界ですが、社員には「チームでやっているから今がある」という意識をもって仕事をしてもらいたいと思っています。今、一番悩んでいるのは、新型コロナの影響でテレワーク環境が続く中、どうやってチームワークを維持していくかということです。好むと好まざるとにかかわらず社会環境は変化しますので、その中で社員が働きやすい環境を、如何に維持し続けるかということに取り組み続けていきます。